21世紀への対話より
宇宙それ自体が、本来、生命的存在であり、「空」の状態にある生命を含んでいます。
それが「有」として顕在化する条件が整ったとき、宇宙のどこにでも、生命体として発生する可能性がある
宇宙自体が生命を誕生させる力を内包した「生命の海」
宇宙が巨大な死の時空間だとするならば、「宇宙に全く存在しないはずの生命が、宇宙の中に発生する」ことになり、矛盾してしまいます。
したがって、
宇宙空間そのものが生命体だと考えるのが、最も科学的合理的です。
宇宙生命を仏法では「南無妙法蓮華経」と呼びます。
個別の生命現象は、雲を例にとると分かりやすいでしょう。
一定の気象条件が整うと、雲が発生し、その条件がなくなると雲は消えます。
全ての雲には寿命があり、ずっと形を変えない雲は存在しません。常に生老病死を繰り返しています。
しかし雲の材料は常に水蒸気であり、液体や固体に変化することはあっても、質量としては不変です。完全な無から雲が生じたり、また完全に消滅するわけではありません。
機会があれば、再び雲として形を結ぶことになります。
同様に、人間も死んで消滅することはありません。
個々の生命は、宇宙の巨大な循環構造の一部と考えられます。
一定の条件が整うと、宇宙のどこかで、再び何らかの肉体を与えられるのです。