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21世紀の日蓮仏法

念仏撲滅 禅撲滅 真言撲滅

「役に立たない人間」こそが必要







「社会の役に立たない、迷惑をかけるだけの人間は、生きている意味がない」

「社会の役に立つ人間ほど価値が高い」

これは、時代や場所を問わず、人間社会に根強く偏在する価値観です。

しかしこれは「全体のために個人が存在する」という考え方であり、まさに全体主義です。戦前の滅私奉公、さらにはナチズムやファシズムに通じてしまいます。

全体のための個人であれば、全体に貢献しない個人は全員ガス室に送っていいことになってしまいます。

特に今日では、新自由主義によって、生産性の高い人間ほど価値が高く、それ以外の人間を見下す風潮がありますが、彼らは自由主義者のようでいて、結局は全体主義者なのです。

全体に生命が存在するわけではありません。生命はあくまで個人です。

したがって仏法上は、尊厳の主体はあくまで個人であり、全体は手段です。国家はもちろん、宇宙そのものですら手段です。ここを絶対に勘違いしてはいけません。

仮に、全く社会に貢献しない人がいたとしても、彼ひとりの生存権を社会全体で保証することこそが「個人の尊厳」のために必要なのです。

凡夫の目に見えないだけで、実際には、無用な人間など誰もいません。無用だったら最初から生まれてこないし、すでに死んでいるはずです。

自分が社会に貢献しているかどうかなど、結果論であり、本来、全く気にする必要はありません。あなたの存在そのものが無限の尊厳なのです。






本尊とは法華経の行者の一身の当体なり

御義口伝(御書760頁)




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