南無の意味は「帰命」です。
現代の言葉で言うなら、「命がけ」「命を捧げる」「命を預ける」といったような意味になります。
つまり、
「
命を懸けなければ、南無妙法蓮華経ではない。祈ったうちに入らない」
のです。
事実、牧口先生は獄死されましたし、戸田先生も学会再建の激務がたたって60歳まで生きられませんでした。
広宣流布は、本当に命懸けの戦いなのです。
もちろん、煩悩即菩提ですから、個人的な祈りはかまいません。
しかしそれも、「お題目に命を捧げる」ことが大前提です。
この仏法を保っていれば、好きな国土に好きな境涯で自由自在に生まれてくることができます。
ですから、死を恐れる理由は無いのです。
戸田先生も、早めに使命を果たされたから、58歳で意気揚々と次の国土に旅立たれたのであって、寿命が短いから成仏できなかったということではありません。
逆に、どれほど長く生きようとも、今世で使命を果たせなければ、臨終は地獄です。
全ての使命を果たし、満足して次の国土に向かうことこそ、一生成仏なのです。