新・人間革命「鳳雛」より
「獅子身中の虫」というのは、造反者だけではありません。
仮に、立場は幹部であっても、堕落し、怠惰、無気力になったり、虚栄を張って見栄っ張りになり、すなわち自己中心主義に陥り、一念が広宣流布から離れていくならば、「獅子身中の虫」です。
そうした幹部がいれば、みんながやる気を失い、学会は蝕まれていく。
恐いのは内部です。恐ろしいのも内部です。
戸田先生が最晩年「敵は内部だよ」と語っておられたことは有名ですが、事実、学会の歴史の中では、数多くの最高幹部が醜い本性を現してきました。
彼らも若いときは純真に信心に励み、大きな功徳を受けてきたはずです。しかしそれによって慢心し、いつのまにか初心を忘れてしまうわけです。
幹部であれば、社会人として内外に模範の姿を示すのが当然です。
会合をサボってパチスロに入り浸ったり、お酒を飲んでから勤行をするなど、生活が乱れている幹部は厳重に注意し、改まらなければ当然解任すべきです。不倫など言語道断です。
また、幹部だからといって号令をかけることに終始し、個人折伏を怠ることも、当然許されません。
折伏できない幹部が指導していれば、当然折伏できる人材は育ちません。それが学会をダメにしています。
10年も個人折伏を決めていない幹部は、役職を外れ、力ある後輩に指導を受け直すべきなのです。あなたに部員さんを指導する資格はありません。