カジノ解禁に慎重だった公明党は2日、厳格な入場規制の導入を条件に容認する方針を示し、賛否については党議拘束をかけず、議員の自主投票としました。
支援者の中には、ギャンブルで自分や家族が破滅した経験を持つ人が少なからずいるでしょう。生活者の党である公明党がギャンブルを推進することは、結党の精神に反するかもしれません。
しかしその一方で、一切のギャンブルを禁じることが正しいのかという意見もあるでしょう。
この微妙な問題について、執行部が強引に意見を一本化せず、個人の判断に任せたことは、民主主義の原則にも一致しています。
もとより、どんなに議論を尽くしても、全議員・全支援者が全ての政策で意見を一致させることは不可能です。また、その必要もありません。
議員のなかにも、支援者のなかにも、様々な意見があっていいのです。
公明党は最も自由で、何でも言い合える党でなくてはいけません。
無理やり意見を一致させようとすれば、全体主義になってしまいます。
安保法制のときには、執行部が強権を行使したという印象が強まり、地方では離党する議員まで出てしまいました。実に公明党らしくありませんでした。
トップダウンは、民主集中制の前衛政党に任せておけばいいのです笑
今回のように、議員の個性を尊重する公明党であってもらいたいものです。