法華経の智慧より
観音菩薩とは、寿量品で示された久遠の本仏の生命の一分です。
久遠の本仏を離れては、観音菩薩の生命はない。魂のない抜け殻のようなものです。
御本尊の中に、観音菩薩も含まれている。
妙法の功力の、ごく一分が観音菩薩の働きなのです。
(法華経)観音品は、あらゆる仏典の中で、観音菩薩が登場した一番古い経典です。
観音は日本人に最も人気のある仏菩薩のひとつですが、いわゆる「観音経」が、法華経の一部分であることは、あまり知られていません。
このことからも、観音は法華経の一部分を取り出したものにすぎないことが分かります。
法華経そのものに対しては、あくまで従の立場です。
さらに言えば法華経二十八品でさえ、題目の「妙法蓮華経」に対しては、従となります。
すなわち、観音菩薩の一切は五字七字の題目の中に包含されているのです。
観音法華・眼目異名
御義口伝