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21世紀の日蓮仏法

念仏撲滅 禅撲滅 真言撲滅

戦争に青春を奪われた池田先生

未来対話より



戦争は、私たちの青春をめちゃくちゃにしました。

わが家は、今の東京・大田区で海苔の養殖・製造をしていましたが、働き盛りの4人の兄が次々に軍隊にとられ、一家の柱である父はリウマチを患い、家業は傾いてしまいました。

幼い弟や妹もいるので、私は家計を助けるため、海苔づくりの手伝いをし、新聞配達もしました。

当時の国民学校を卒業すると、近くの鉄工所で働き始めました。

14歳だから、今の中等部の年代だね。

進学したかったのですが、叶いませんでした。戦争の悪は、若い人から学ぶ機会を奪うことにもあります。

その上、私は結核にかかり、戦時中なので、十分な治療が受けられず、ずいぶんと苦しみました。



父母が苦労してつくった立派な家は、戦争が近づくと人手に渡り、やがて軍需工場になりました。

引っ越した家も、空襲が激しくなると、強制疎開と言って、また明け渡さなければなりませんでした。

ようやく、おばの家の敷地に建て増しをして、いよいよ明日から、そこで暮らせるという夜、突然の空襲で焼夷弾が直撃して全焼してしまったのです。

全てを失いました。



終戦から2年が立とうとしていた5月、ただ1人、消息不明だった一番上の兄の戦死の報せが届きました。

背中を震わせて悲しみをこらえていた母の姿を、私は忘れることができません。



戦争は、始まってしまえば、悲劇しかありません。

「平和を築くための戦争」なんて、私は信じない。

戦争が終わっても、地獄の苦しみは、ずっと続きます。

わが家だけでなく日本中の多くの家族が、その苦しみを味わいました。

アジアでも、世界でも。

ゆえに、戦争は絶対悪なのです。私は戦争を心から憎みます。







これは、池田先生が未来部の友に残した「遺言」です。

戦争とは、一部の老人が、自らの利益のために、若者に殺し合いをさせることです。

戦争は青年の未来を奪い、家族を生涯に渡って苦しめます。

そこには断じて正義など存在しません。

戦争は「絶対悪」であるという師匠の思想を、世界に広めることが、われら弟子の使命なのです。



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