21世紀への対話より
組織が主であって人間は従であるという観念が、いまだ多くの場面にしみついている
個人は組織の部分でありながら、組織全体よりも尊い
組織が人間のためにあるのであって、人間が組織のためにあるのではない
組織は道具にすぎません。
組織崇拝は動物的な集団崇拝に過ぎず、全体主義です。
熱心に学会活動に励んでいても、御書を忘れて組織の打ち出しを絶対視するようになれば、その人はもう下等なカルト信者です。
間違っても幹部や役職が根本ではないのです。
かつて戸田先生は「私の命より大事な学会の組織」といわれましたが、当然ながら御本尊と御書はもっと大切です。
池田先生は「組織から離れるな」と指導されていますが、「組織を根本とせよ」「組織に染まれ」などと指導されたことは一度もありません。
どんな大きな組織も、個人が創るものです。学会の再建も、戸田先生ただ1人から始まりました。
組織など、1人立つ青年がいればいくらでも再建できます。令法久住とは、組織を拡大することではなく、1人の後継リーダーを育て上げることなのです。
組織の形態も時代によって大きく変化してきました。
いわゆるタテ線からヨコ線への切り替えは、その代表です。
組織は生き物です。有機的に変化できない組織は、死んだ組織です。
過去のやり方にとらわれず、広宣流布という目的に向かって、常に組織再編を続けていくことが必要なのです。
[70回]