忍者ブログ

21世紀の日蓮仏法

念仏撲滅 禅撲滅 真言撲滅

幹部が増えるほど組織は弱くなる

先日、テレビで興味深い歴史考証を見かけました。

桶狭間の戦いにおいては、2000の織田軍が5000の今川軍を撃退しています。

なぜ織田は、倍以上の今川に勝利できたのか?

それは、織田が全員信長の直属軍だったのに対して、今川は諸侯の軍勢を集めた連合軍、縦割り組織だったためだとされます。

信長が直接現場に指令を与えられたのに対して、今川義元は諸侯を通さなければ指令を流せず、タイムラグが生じます。

さらに「伝言ゲーム」の原理により、人を挟むほど、伝令が正確に伝わらなくなってしまいます。

重ねて縦割り組織は「自分の担当」に固執してしまうため、仲間が苦戦していても上からの指示がなければ助け会おうとしなくなります。

これを検証するための模擬合戦が行われましたが、結果は数に劣る織田軍の2勝1敗で、「分割の進んだ組織ほど弱い」ことが実証されました。

「組織図は、シンプルであればあるほど良い」のです。

複雑に分割され、役割が細分化された近代的組織は、実戦にはかえって役に立ちませんでした。



学会の組織で言ったら、会長が全会員に直接指示を出すのがベスト(いわゆる文鎮型組織)ですが、もとより物理的に不可能です。

そこで、やむを得ず組織の分割、幹部が必要になってくるのですが、検証結果からも分かるように、幹部が少なければ少ないほど組織は強くなります。

少なくとも、必要以上に組織を分割し、幹部を増やした場合、かえって情報伝達の遅延・誤解を招きます。

もちろん幹部の質も落ちます。

なにより、意思決定の参加者が多すぎると、すべてにおいて責任の所在があいまいになります。

問題が生じても、「なんで自分が対処しなければいけないんだ」という不満が組織に充満し、面倒なことは誰も手を付けなくなります。



第一、幹部が多ければいいというのなら、会長が100人も200人もいればいいことになってしまいます。

したがって、「幹部を増やす」ことを目的に人材育成することは、完全な誤りです!

人材育成の目的は、あくまで折伏や新聞啓もうで結果を出し、社会で実証を示す人材を育てることです。

その中から「最小限の」幹部候補を選ぶのが本来の姿であり、活動家全員を幹部に育てようとするのは、組織を弱体化させるだけです。



今の学会は、明らかに組織の分割が行きすぎています。

たとえば男子部の場合、本部に3支部しかないとすれば、本部長はたった3人の部長を指導しているにすぎません。地区リーダーだって10人くらいは担当しているはずでしょう。これでは、組織の長として明らかに担当が少なすぎます。

強豪のクラブ活動だったら、1人の顧問が100人以上の部員を指導するのは当たり前です。

その人数でも部員1人1人の力量を見極め、レギュラーを選抜しているのです。

いくらなんでも、直属の担当が1ケタなんて正役職は、最初から要らないはずです。



今の学会に最も必要なのは、

「組織の統合を進め、幹部を減らしていく」

事だったのです。

池田先生は確かに「少人数での語らい」を重視するよう指導されていますが、組織そのものを細分化してしまうのは、会合と組織を完全に混同しています。

野球やサッカーで考えても、ちゃんと監督がベンチで指示を出せるのに、副監督が間に入ったら、むしろ邪魔でしかありません。



現場レベルにおいては、「正役職の兼任」によって、幹部を減らしていくべきでしょう。

たとえば、ある区が3本部だとすれば、区男が3本部の本部長を兼任し、全ての部長を直接指導するわけです。

もともと、間に本部長を挟む必要などないのですから。

報告にしても、メールで全員が直接学会本部に上げれば、幹部の出番はありません。

不要な幹部を減らすことで、最も足りていない地区リーダーに人を回すことができます。



繰り返しますが、幹部を減らすほど組織は強くなります。

師匠はいつも「1人が立てばいい」と指導されます。

少数精鋭主義は、組織論としても正しいのです。

ぜひこのプランを皆さんの組織でも紹介してください!

拍手[28回]

PR

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

最新記事

プロフィール

HN:
真蓮 ※削除依頼等はお手数ですが「拍手」をクリックしてからコメント欄に記入してください。
性別:
非公開

P R