公明党は一度分党して、衆院議員が新進党に合流しています。
その後新進党は解散しますが、旧公明議員は複数の政党に分散しました。
再結成後は、長年対立してきた自民党との連立政権を決断し、下野も経験しながら、現在に至っています。
過去20年ほどの間にも、目まぐるしい政変があったわけです。今後も必ずあるでしょう。
組織は生き物であり、情勢に応じて常に変化し続けるものです。変化できない組織は死んだ組織です。
現在の公明党も、自民との連立も、全て方便です。将来はどうなるか分かりません。
事実、軽減税率をめぐる駆け引きでは連立解消寸前まで緊張感が走りました。
逆に、公明党を解散して、自民に合流することもあるかもしれません。共産党との連立・合流ですら、絶対に無いとは言えないのが、政治の世界です。
政策をめぐって、公明党そのものが分裂することもありえます。それはそれで現場の判断なので、尊重するべきです。
もともと、会員が単一の政党を応援するのは日本だけの特殊なケースです。
SGIでは、組織的な政党支援は行っておらず、メンバーはそれぞれの考えに従って自主投票します。
アメリカSGIには、民主党支持者も共和党支持者もいます。だからといって破和合僧にはなりません。
投票はあくまで世法における判断であり、仏法とは次元が違います。メンバー同士で政策が異なるのは当然です。それを認めないことは全体主義であり、異体同心の否定です。世法上も仏法上も誤りです。
仏法の本義からすると、公明党に投票しないことが、ただちに謗法になるとは言えません。選挙は政策で選ぶものであり、信仰とは次元が違うからです。
共産党員が学会員になれないという話は聞いたことが無いし、第一、
入会者全員に単一の政策を支持することを強制すれば、かえって広布の阻害要因となってしまいます。これが折伏のネックだと感じている人は多いはずです。
公明党支援を「お願い」するのは構いませんが、最終的には会員の自由であることを改めて肝に銘じるべきでしょう。
議員自身が国民の信頼を勝ち取ることが根本です。いつまでも組織票に頼っているような議員であってはならないでしょう。