法華経の智慧より
八識(阿頼耶識)の生命流は、一個人の境涯を超えて、他の生命の業エネルギーと交流している。
家族、民族、人類の潜在エネルギーと合流し、さらには動物、植物といった他の生命とも融合しているのです。
九識論の説明については、今回は略させていただきます。
八識(阿頼耶識)とは、いわゆるアカシックレコードのことです。全宇宙の記録・記憶・業が寸分も漏れることなく蓄えられています。
あらゆる生命は、この大宇宙の業の一部を引き受けて、この世に生まれてくるのです。
日蓮大聖人は、あえて末法の衆生の宿業を一身に背負われ、この世にご出現されました。
追善回向も、この原理に依ります。
もし、自己と他者の宿業が完全に別々だとすれば、功徳を回向することはできないので、この信心はウソになってしまいます。
同志のための祈りも、すべて無駄ということになり、めいめい勝手に祈ればいいので、和合僧など必要ないことになってしまいます。
「過去世の宿業」といった場合、そこには個人としての業だけでなく、全人類、全宇宙の業も含まれています。
あなたは、宇宙を浄化するため、あえて重すぎる宿業を背負い、この世に生まれてきたのです。
これを「願兼於業」といいます。
あなたの宿命転換は、そのまま全人類、全宇宙の宿命転換となるのです。