戸田城聖 人間革命「厳さん活躍」より
人間の性は善でもあり悪でもあって、悪のために少しばかり善をするのが凡夫です。
大善のために少しばかりの悪をなすのが仏ともいえるのである。
生身の人間である以上、誰もが少しの悪を為すことは避けられません。
虫けら一匹殺したことの無い人はいないでしょう。
そもそも、生きている限りは毎日他の命を奪って食べなくてはいけません。
しかし、そうしたやむを得ない殺生はまだ「小悪」です。
小悪の罪を滅ぼすには、「大善」を積むことです。
具体的には、南無妙法蓮華経を唱え、人にも勧めていくのが、最高の大善となるのです。
一、身輕法重の行者に於ては下劣の法師爲りと雖も、當如敬佛の道理に任せて信敬を致すべき事。
日興遺誡置文